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自民党圧勝にみる民主主義が自殺する日

 当初の予想通り、自民党が圧勝して、自公合わせて325議席取得するという事態になってしまった。投票率が戦後最低の低さから、有権者が政治不信に陥り、「どの党にいれても一緒」と棄権したのではないかとも思わせる。

愚が勝った今回の衆院選

 民主主義の蔑称を衆愚政治という。多数の愚か者による政治という意味である。議会制民主主義の特徴は、金持ちも貧乏人も、頭のいい人も悪いひとも、一票を平等に持っていることだ。ところが、人口に占める頭のいい人(高学歴・高所得)の割合は極めて少ない。平たく言えば、有権者の大半は「凡人」ということだ。経済・金融や立憲主義のイロハも知らない素人が政治家を選ぶため、政治家は有権者の顔色を常にうかがう必要がある。必然的に、少数の賢者の声よりも、大多数の愚者の声が尊重される。これが衆愚政治と呼ばれるゆえんである。

右傾化する日本

 格差が広がり、低所得者層が増えてくればどうなるであろうか。国の9割の富を1割の人が占め、残り1割の富を9割の人で分かち合う自体になれば、
「俺達が貧しいのに、あいつらは贅沢三昧だ」
「金持ちから税金をもっともっと取って、俺達に回せ」
という声が大きくなるだろう。二大政党制が機能していると、こういう場合は、リベラルと呼ばれる左派が勝つ。リベラルは、大きな政府を標榜し、高負担高福祉や富の再分配で格差の是正を図る。'09年の衆院選では、「国民の生活が第一」を標榜した民主党が、リベラルの受け皿となるはずだったが、連立を組んだ少数政党に振り回され、結果はご覧の有様だ。その反動が、今回の保守政党である自民党の圧勝へと導いた。
 普通、保守と呼ばれる右派は、低負担低福祉や市場主義を唱え、小さな政府を標榜する。ところが、自民党の場合は、高負担低福祉、立憲主義無視の改憲案、近隣諸国との関係悪化などトンデモ政府になろうとしている。この国は一体どこにむかうのだろうか。

民主主義の自殺

 民主主義とは、国民が主体となって国家を運営する政治形態である。そのためには、自由な意見交換が不可欠だ。ゆえに憲法では言論の自由が保証されている。

 自民党の改憲案が、近代民主主義国家の大原則である立憲主義や天賦人権説を否定しているのは周知の通りだ。参議院というハードルがあるため、すぐに改憲がなされることはないだろう。だが、改憲案が衆参両院で可決され、国民投票となったとき、国民に判断する力があるのだろうか。世論を見ていると、国民の多くが、天賦人権説や立憲主義の本質を理解していないと思わざるを得ない。不気味な動きを見せる中国や北朝鮮情勢を踏まえ、「国防軍だ」「集団的自衛権だ」という世論が巻き起これば、そのまま改憲案が国民投票でも可決されるのではないか。

 民主主義的な手続きによって、「言論の自由」に制限を加える改憲案がなされ、それが国民投票の過半数の支持を得て、施行されたらどうなるのであろうか。これを民主主義の自殺とみることはできまいか。

 政府は、最高裁に違憲状態と判断された一票の格差問題を無視して、解散総選挙に踏み切った。これでは、政府は憲法の重みを過小評価していると見られても仕方がない。前のエントリーで書いたとおり、日本の人権意識は低い。改憲案が実現すれば、公の秩序という名のもとに、人権蹂躙が平然と行われるようになるのではないか。

民主主義の暴走を許した第二次世界大戦前のドイツ

 第二次世界大戦前のドイツは、ワイマール憲法という、当時としては極めて民主的な憲法を定めていた。ところが、ナチスの台頭を許してしまった。第一次世界大戦の多額の賠償金や世界恐慌による経済の沈滞、少数政党が乱立し、政権運営は不安定な状況であった。反ワイマール憲法を掲げる極右のナチ党がポピュリズムに訴え、ナチ党が政権を掌握していくことになる。

 今の日本は、どことなく当時のドイツを思わせる。GDPの2倍もの債務残高、金融危機以降の経済停滞、少数政党の乱立した衆院選、天賦人権説を否定する自民党の異常な躍進などだ。もちろん、今の日本と当時のドイツが同じとは言えないが、どことなく似ているのは気のせいだろうか。

 ちなみに今のドイツでは、リアル・ネットを問わず、ハーケンクロイツを掲げたり、ナチスを礼賛したりすると、逮捕される。日本人は言論弾圧ではないかと思うだろうが、民主主義を自殺させてしまった歴史を持つドイツとしては、「自由を否定する自由は認めない」と戦う民主主義を標榜しているからだ。

 アジアはもちろん、欧米のメディアまでもが、日本の右傾化を本気で警戒している

 私は、日本が同じ道を歩まないことを願ってやまない。自民党には、多くの有権者が「自民党の政策に期待して」といった積極的理由で入れたのではないということを肝に銘じて、政権運営の臨んでもらいたい。

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ガラニート日本村社会に適応できないコミュ力(=KY力)なし・職歴なしのニート。日本のクソな労働環境や社会構造に嫌気がさして海外脱出。

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